時弘将志(突然の本名)は、先週でバチバチ打ち合うスパーリング週間が終わり、今週はひたすら汗を流して体重を落とす減量週間です。
※スパーリング=防具を着けた本気の打ち合い
減量は大体試合の1か月前から入ることが一般的ですが、キツい練習をこなさなければならない為、しょっぱなから断食に近いことは出来ません。
平均して6〜8kgの減量のうち、残り3kgは試合前のラスト1週間で落とします。
(中には太り過ぎて10kg以上落とすことを強いられる選手もしばしば居ます💧)
減量末期のこの時期は1日の総摂取カロリーが3桁前半、もしくは完全な断食になることも珍しくありません。
ほとんどのプロボクサーは昼間の仕事や学校に通いながら、水分も十分に取れなくなる為、断食よりキツいです。
(断食はきちんと水分を取らなきゃいけないのが一般的なルールです)
「こんな苦しい思いをするのも相手選手の◯◯せいだ❗️絶対に倒してやる💢」と闘志を燃やしたり、試合後の美味しいご飯や勝った時の幸せな日々を思い描いて、試合へのモチベーションに変えて頑張ります。
昨日はまだ水曜日で週の半ばだった為、試合前日の9/20(日)の計量まで日が長く、トッキーは完全にオーラが消えていました😑💧
ジム1番の食いしん坊の彼ですが、高校のアマチュアボクシング部出身ですので、プロとしては2戦目の新人ながら減量経験はそこそこあります。
そこそこあるからと言って、辛いことに変わりはありませんけども。
高いプロ意識を持った、マイペースな負けず嫌いです。
黙々と愚痴も不満も口に出すことなく、ひたすらサンドバッグを打ち続けます。
時折、減量後の食べ物の話になると目を輝かせるのが、何とも彼らしいです🤣
とても穏やかな性格の彼は、対戦相手に闘志を燃やす以上に、美味しいものを食べることを想像したり、勝った時の快感を思い出す方が燃えるのかも知れません。
(幸せな想像はひとときだけ辛さを忘れさせてくれます)
普通に考えたら週末断食だけでも辛いのに、ろくに食べられない日が1か月も続きます。
食べてないから便秘になるし、寝られない、顔には出さないけどフラフラになりながら毎日を過ごしているのでしょう。
毎回書いているけど、やっぱり過酷なスポーツです。
体と心の贅肉を全部削ぎ落とさなければなりません。
(だいぶシュッとしました)
文句を言っても試合の日は待ってくれません。
勝つ為に、心残りがない様に、出来ることは全部やる。
プロとして、お金を頂いて戦う以上、お客さんが納得するだけの商品価値のある自分へと高めていきます。
あと数日の我慢と言うと聞こえはいいけど、マラソンで言うと魔の30kmを超えた辺りになるのでしょうか、ゴールは近いけどまだまだ遠い。
ゴールテープの蜃気楼が見えて来そうな、辛さの山場です😢
ボクシングは長く苦しい減量の山を越えて、ようやくリングに立てる階級スポーツです。
試合会場は未だ人数制限が厳しく、前回みたいに沢山のお客さんに囲まれた試合ではありません。
そしてこれはトーナメントなので、山はどんどん高く険しくなっていきます。
(中日本⇨九州⇨西軍代表戦⇨全国へと続きます)
それでもそこに山があるから登る。
登った先の景色を見たいから。
願わくば、皆さんと一緒に山のてっぺんの景色が見れます様に🗻⛰🏔
試合は9/21の月曜日㊗️です。
まずは中日本の山のてっぺんを獲りに行きます⛏🏔
全力のトッキーをお届けしますので、あと少しのお付き合いを宜しくお願い致します😊
【おまけ】
試合がない時のジム終わりに、回転寿司をご馳走になった時の幸せそうなトッキー。
勝ってまた美味しい物食べようね🍖🍣🍰🍩🥮