ジムマネ富永の試合レポ

とよはしジム所属選手の試合までの舞台裏を書いています。

スパーリング週間/中村力也

中村力也は今、スパーリング週間です。

スパーリングとは防具を着けた打ち合いの事で、同じ階級くらいの相手との本気の殴り合いを言います。

 

出稽古もしなければなりませんが、ジム内でもバチバチに打ち合います。

 

わざわざ【スパーリング週間】と書いてるのは、普段はそんなにやらないからです。

 

毎日なんかしてたらダメージが大きいので、普段スパーリングは様子を見ながらやる【こともある】といった感じです。

 

実戦練習はしても実際は当てない(寸止め)、ボディだけOK 、片手だけ、※ジャブだけ、それに加えて初級者はスパーリングで相手プロは片手だけ、など実戦練習のハンデの付け方は様々です。

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※ジャブの意味の補足です。

 

当然ながらジムには入りたての新人〜上級者、軽量級~重量級までキャリアも体格も様々な練習生が居ますので、危険のない様に皆それなりの練習が出来る様に、選手同士で相談しながらリングに上がります。

 

「最初はグー✊」とかやって順番を決めてることもあって、普段リングの外はとても平和です。

 

ただ、今は試合前のスパーリング週間です。

 

試合では練習用よりも随分と小さなグローブで打ち合うので、せめて実戦には慣れておく必要があり、好き嫌いは言ってられません。

 

減量中、まともな食事が取れない中、ご飯を食べて元気いっぱいの相手と毎日殴り合う日々。

 

目まいもすれば、足がつる事だってあります。

 

普段より動けないもどかしさと不安を感じながら、リングに上がらなければいけません。

 

いくら可哀想に思えても、これは彼ら自ら選んだことで、外野の私は見守る事しか出来ません。

 

いつもは優しく穏やかな力也も、この時期は辛さに表情も曇ります。

 

昼間の電気工事の仕事もしながら、ろくに食べられない、練習キツい、眠れない、刻一刻と試合の日は近づいて来る。

 

ストレスもプレッシャーも1人で抱えるのはとても苦しく、投げ出したくなることも沢山あるでしょう。

 

チームメイト達は試合の決まった選手を全力で支えます。

 

デビュー前の後藤プロは、試合もないのに毎日の様に力也のスパーリングに付き合います。

 

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赤いヘッドギアの後藤プロは力也とほぼ同期の同い年、同階級の良きライバルです。

 

ジムトップの太田卓矢に至っては、リングの外からスパーリング中の力也に声を掛け、サンドバッグのタイムキーパーを務め、ランニング中には減量や試合、練習についてのありとあらゆるアドバイスをして力也を支えています。

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タイムキーパーをする太田先輩

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「力也、頑張れ❗️頑張れ‼️」リングの外から声をかけ続けていました。

 

2回級も上の力也のスパーリングパートナーだって、率先して勤めてくれます。

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減量中でも容赦なく【ぶっ飛ばしてあげる】のは彼の優しさです☺️

 

スパーリングはとりあえず今日と明日の出稽古でフィニッシュです。

 

来週はひたすら汗を出し、体重を落とす長い長い減量週間が待ってます。

 

プロ2戦目の試合は前回より階級を1つ下げ、更に無観客と、条件は厳しいですが、きっと乗り越えてくれると信じています。

 

ここを読んで下さる皆さまの応援もとても❗️とても‼️励みになっています。

#大事な事なので2度言いました

 

引き続きの応援よろしくお願い致します‼️