ジムマネ富永の試合レポ

とよはしジム所属選手の試合までの舞台裏を書いています。

明日は出稽古!

中村力也(25歳)と時弘将志(24歳)はジムでは中堅です。

※以降、中村力也=力也(リキヤ)、時弘将志=トッキーと呼ぶことにします。

 

とよはしボクシングジムには、プロは全部で7人居ますが、そのうち6人は1戦したか、デビュー前のどちらかで、他に20歳前後のプロ予備軍が数人居ます。

 

ジムのトップは彼らより少し年上で現在28歳、アジアのタイトルマッチまで経験した絶対エースの太田卓矢が居ます。

 

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絶対エースの太田卓矢

 

トップだけが段違いの経験値で、彼らは中堅とは言え他の選手と同様、実力もキャリアもほぼ横並びの駆け出しボクサーです。

 

力也とトッキーの戦績は、2人とも1戦1勝1KOです。

 

全勝全KOと言うと恰好いいけど、2人ともまだ1戦しかしておらず、ようやくプロのスタートを切ったばかりです。

年齢的なこともありますが、太田卓矢が頼れる先輩すぎて他の選手達のほぼ全員が、自分たちだけで外に出稽古に行ったことがありません。

 

試合前は色んな選手と色んなパターンの実戦練習をする必要があるため、他所のジムにお邪魔して、そこの所属選手とスパーリング(防具を着けたガチの打ち合い)をさせてもらうことを出稽古というのですが、いつもトップの後ろに付いて行ってたので、自分達だけで企画をしたことがないのです。

※因みに出稽古とは、前もって先方に日時を連絡して、許可を取ってから行くものですから道場破りとは違いますよ!笑

 

そんな状況ですから、力也とトッキーの2人はいつまで経っても出稽古の話をジムに持ち掛けて来ませんでした。

 

痺れを切らした会長が「お前らいい加減にしろよ!」と言って、とうとう数日前に予定を決めてしまいました。

 

大先輩の太田卓矢もあきれ顔です。

 

一応フォローしておきますが、とよはしボクシングジムにはキャリアだけでなく、体重も同じくらいの選手が多いので、普段はジム内だけでそれなりの練習が出来てしまいます。

 

それなら、なぜ出稽古をするかと言うと、出稽古は文字通り他所に出向くので絶対にアウェイの環境になるからです。

セコンドも同行した選手以外は、相手選手に付くので精神的にも厳しい状況となります。

 

だから積極的に出稽古に沢山行く選手は強くなるんですね。

 

そんな訳で自分達で決めた話ではないけど、明日は【はじめてのおつかい】ならぬ【はじめての自分達だけで出稽古】です。

 

私は同行しないので、出向先のレポを書くことは出来ませんが、色んな挑戦をして成長してほしいと親戚のオバハンの様な気持ちで見守ることにします。

 

駆け出しボクサー達はひとつずつ、新しい経験を積み重ねて強くなっていきます。

 

以下の写真は出稽古を決められた時の2人の様子ですが、明らかに緊張してるのがお分かり頂けるかと思います😏

 

強張った笑顔の力也

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笑顔が消えたトッキー

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ここをご覧の皆さまも心配になるでしょうが、どうか彼らの巣立ちを優しく見守って頂きます様お願いします😊