プロテストの受験者が必ずしも試合を予定しているとは限りません。
彼の名前は中原照章
彼にとってプロテストはゴールでした。
彼は国立の豊橋技術科学大学に通う大学生です。
大学生ボクサーは珍しくありませんが、多忙を極めるという理系(学部による)の大学生は10年に1人も現れません。
授業や研究室等でバイトをする時間もほとんど取れない中、1年と少し前にジムに入会しました。
高専時代は野球をやってたそうで、最初は運動したくて軽い気持ちで入会したかもしれないけど、思った以上に練習時間が取れず、苦労しながらここまで来ました。
年下の先輩大学生プロの森村怜司らと同じくらいの時間に来てたから、自然とプロを目指す事が出来たのかもしれません。
それにしてもジム内では圧倒的に【賢い組】に入る彼の筆記試験は久々に全く心配せずに済みました😆
(いつ見ても緩すぎる試験の様子🙊)
でももう少ししたら学校が鬼のように忙しくなるから、再テストを受ける余裕はない一発勝負です。
流石に実技試験のスパーリング前はそれなりに緊張して見えました。
(太田卓矢の置き土産のヘッドギア笑)
でも始まってみれば、心配してたより動きも硬くなく、特に問題ない出来でした。
本人も安心したのか、油断して練習でも経験したことのないダウンを取られたくらいです🤣
プロテストのスパーリングは目的が技能チェックなのでKOもダウンも関係なく、基本がしっかり出来ているかどうかで判断されます。
結果は無事合格💮
2度とないチャンスをきっちりモノにする事が出来ました。
一緒に合格した加藤優歩と記念撮影📸
合格おめでとう🎊
彼にとってはこれがゴールですが、ジムの月謝の為にお昼ご飯を抜いて頑張ったことは一生の思い出になるでしょう☺️
プロテストを受けたけど試合をしない、または出来ない事情のある人たちは本当に沢山居ます。
諦めなかった経験は結果を出せた根拠となって、今後の彼の人生を支えてくれるでしょう。
今回はこんな子も居るよって頑張った足跡を残してあげたくて、ブログを書きました📝
因みにこの後で小さなお祝いとして名古屋栄のラシックにハーブスのデッカいケーキを買いに行きました。
https://www.lachic.jp/nagoya/shops/floor_02/f02_01r.html
合格発表の時よりずっと輝く笑顔を見せてくれたことをここに報告させて頂きます😁
今回のプロテストは2人だけなので、1人ずつ記事を書くことにしました。
次の記事はジム初の女子プロボクサー、加藤優歩について書きます。
皆さまの記憶の端っこに置いて頂けたら幸いです🥰