ジムマネ富永の試合レポ

とよはしジム所属選手の試合までの舞台裏を書いています。

【説明回】全日本新人王というトーナメントのこと

プロボクシングでトーナメント形式の試合は実はそんなにありません。

新人王というとデビューしたての新人が出る様な響きがしますが、それは半分正解で半分は「そうでもないんちゃう?」といった感じです。

 

プロデビューすると、大抵がC級(4回戦)からのスタートになりますが、プロで4勝までのC級選手なら新人王に出られるルールになっています。

 

加えて、高校(大学)時代にボクシング部に所属してた選手でも、アマチュア戦績が19勝以下なら、プロデビューしてもC級、最初の試合は【プロ初戦】になるので、アマチュアとプロの戦績を重ねると「最早ベテランやん‼️」と思われる選手もエントリー出来るシステムです。

 

もちろんアマチュア経験ゼロでデビュー戦からエントリーする選手も居ますし、いずれにせよ全国まで行く為の超えるべき壁は高く、茨の道ですが、ボクシングの世界では出世の最短コースです。

 

通常はC級(4勝)⇨B級(2勝)⇨A級(日本ランカーを倒す)⇨日本ランキング入りという順序を踏まなければなりませんが、トーナメントの決勝で勝てば、C級(4回戦)から一気に日本ランキングに入ることが出来ます。

 

ミニマム級(47.6kg)からミドル級(72.5kg)までの各階級の選手達が地区予選を経て、全国制覇を目指します。

 

とよはしボクシングジムは地区で言うと中日本の管轄です。

 

中日本で勝ち上がれば九州代表と対戦、九州に勝てば関西代表と対戦、そこで勝てば西軍代表という肩書と、全日本新人王の決勝で履く為の青色のトランクスが貰えます。(東軍代表は赤のトランクスです)

 

年末の決勝に向けて試合を重ねるので勝ち上がっても、次戦までの試合間隔が短い時も多々ありスケジュールは過酷ですが、やっぱり夢のあるトーナメントですし、毎年エントリーした瞬間から選手たちはソワソワします。

 

中村力也と時弘将志も対戦表を見ては既にソワソワしていました。

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左/中村力也・右/時弘将志

 

「緊張してないっすよ👋」という顔が既にこわばってて、皆んなに笑われていました。

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3/29(日)が試合の時弘将志(トキヒロマサシ)でも緊張するにはまだ早いのに、中村力也(ナカムラリキヤ)選手、貴方の試合は4/26(日)❗️

まだ3ヶ月弱もありますよ😨笑

※これは2020.02.04のブログです📝

 

でも緊張しない試合なら、出る意味がないとも思います。

 

プレッシャーがあるから、お客さんに見て貰えるから、恥をかきたくなくて必死で練習するものですから。

 

いっぱい緊張して、プレッシャーをプラスの力に変えて行ける様になって欲しいと願っています。