ジムマネ富永の試合レポ

とよはしジム所属選手の試合までの舞台裏を書いています。

後藤宗士/判定負けの余韻

後藤宗士の初めての試合は判定負けに終わりました。

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遠征試合はテレビ等も入ってたし、きっと時が経つほど喪失感に駆られるでしょう。

 

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身体能力はとても高い後藤宗士、4回戦ながら技術は高いのだろうと思います。

 

でも4回戦の試合はラウンド数が4回しかないので、様子を見る余裕はありません。

 

判定の場合は1ラウンド目を取られたら後は全部取るか、倒さなければ勝てません。因みに4回戦を黒丸と白丸で表現するとこんな感じになります。

⚫️⚪️⚪️⚪️(👈1ラウンド目を取られた場合の判定勝ちの例です)

 

相手選手は鼻血を出しながらも決して諦めない、心の強い選手でした。

 

試合は練習(スパーリング)と違って、とても、とても小さなグローブを使います。

 

少し当たっただけでも効いてしまうし、痛みだって練習時とは比べ物になりません。

 

だから試合開始と同時に少しパンチをもらって、様子を見てしまうことはよくある事ではありますが、私は身内の選手だからと言ってむやみに庇いたくはありません。

 

後藤宗士は試合後、今まで見たことのない、虚無感でいっぱいの表情をしていました。

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一昨日の試合から少し時間が経つにつれ、きっとやり残した想いや、お客さん、会長やセコンド、応援に来てくれた身内や友達に対して色んな気持ちが湧き出て来ていることでしょう。

 

私は今まで何人もの【不完全燃焼】を見て来ましたから、それがどんなに自責の念に駆られることなのかは理解できるつもりです。

 

辛く、情けない気持ち。

 

掴みきれず、自らの手からこぼれ落ちた賞賛や栄光。

 

人は痛みを知らなければ、強くはなれません。

 

悔しさを知ってるからこそ、這い上がれる生き物だと思っています。

 

だからこそ、次が楽しみで仕方がありません☺️

 

地獄を知ることで、闘志に火が付くからです。

 

私は彼に、お客さんは小手先の技術より生き様が見たいのだと伝えました。

 

きっと大きく変わってくれると思ったから。

 

勝負に絶対はなく、勝ちが保証されてる訳でもない試合のチケットに、決して安くないお金を払って下さる理由は、必死で闘う生き様が見たいからに他ならないと思っています。

 

だから何よりも感動を届けられる選手になって欲しいと願っています。

 

ボクサーは、怖い、痛い、キツい、そんなハードな環境を必死で乗り越える姿を見せることで、お客さん達に勇気や希望を与えることが出来る、素晴らしい職業なのですから😁

 

後藤宗士の次戦は来年になると思いますが、生まれ変わった彼を是非見に来てください‼️

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彼は絶対に、やる男です😊