ジャッジメント会津は、体重を絞り切る為の辛い期間が続いてますが、今回はマネージャー目線から彼を見て思うことを書いてみたいと思います。
彼はどちらかと言うとプライドが高い部類に入ると思います。
以前も書いたことがありますが、彼はリレーの元北海道チャンピオンです。
(選手紹介の回はこちら👇)
私がとよはしボクシングジムに来て約10年、それなりに多くの選手を見て来ましたが、かつて何らかの功績を立てた選手は往々にしてプライドが高いです。
これはボクシングに限った話ではありませんが、プライドというのは薬でもあり、毒にもなり得るものです。
例えば転職するにおいて、前職のスキルを生かしたステップアップであれば【過去の栄光】が役に立つことも多いでしょう。
でも全然違う職種に変わったら【それ】は、足枷にしかならず、円滑な人間関係を築くことも難しくなるでしょう。
陸上の元エースは、ボクシングの世界では駆け出しのひよっこで、かつて浴びていた羨望や喝采とも今は無縁です。
それは同じスポーツという括り以外では、全く共通点のない異業種にジョブチェンジした様なものです。
人はどんなに素晴らしい過去があっても【今】しか生きることが出来ません。
そして一般的にプライドとは、結果の積み重ねでしか持つことが許されません。
日々の彼の練習を見ながら、新しい自分になろうと葛藤しているのが伝わってきます。
社会の中でも中年をとっくに過ぎた様ないい大人が、過去の栄光にすがりついている姿をよく見かけます。
年配者なら【老害】と叩かれる大きな原因であり、あまり歓迎されるものではありません。
ただ、現在進行形でそれが生活の糧となっているのであれば、過去の偉業は生きる為のライセンスですから、そこを売りにするのが正しい場合もあるので、個人的には一概に批判されるべきでもないと思っています。
「昔は」
「以前なら」
「前はもっと」
これらを言う機会を自ら断ち切って、新しい世界に踏み出すことは勇気が要ることです。
過去に縋らず、今を生きるって本当に難しいことだから。
高いプライドを捨てる努力をしようとしてるところをいつも見てます。
全部捨て去ったらゼロになるわけではなく、まだ見たことのない何かが新しく入るスペースが出来るのだと、彼は本能的に理解している様に思います。
まだ勝ち星はないけど、減量末期はつらいけど、泥にまみれて、是非とも新しい世界を目にして欲しいと願っています。
今回は試合レポではないけど、少しでもジャッジメント会津の現状や、中々伝え切れない何かが皆さまとシェア出来たらいいなと思いました。
ここまで見てくださってありがとうございました😌
次回はまたいつもの感じに戻りますので、楽しみに読んで頂けると嬉しいです。